STOÀ
- coakyoto
- 5月3日
- 読了時間: 2分
STOÀ 10

現代の建築教育のルーツと文化的地平を調査するイタリアの建築雑誌STOÀ。建築デザインと、その教育学や手法に焦点を当て、学術と実践を組み合わせた事例を収集する。本号は過去3年間に発行された各号のテーマを響かせつつ、その枠組みをさらに広げることが目指されている。モデル、ドローイング、レンダリング、エクササイズ、ワークショップ、旅、リファレンス、レキシコン、インターフェレンスに関わる9本の論考の他に、建築文化と私たち自身の学びに大きな影響を与えてきたイタリアの編集活動に関する特別寄稿が収録される。
STOÀ 11

建築設計を教え学ぶ場――すなわち建築学校の校舎――は、それぞれの目的や状況、教育課程、学習目標に結び付いた固有の意味を帯びる。文化的施設としてのこれらの建物は、教育という営みを私たちに語りかける物質的な装置であり、理念や価値観、教育理論と空間構成との関係を可視化している。プロフェッショナルな実務を模擬するプログラムから、より実験的な探究、デジタルリサーチやハンズオンの体験学習に至るまで、建築学校という物理的空間は大きな教育的影響力を持ち、建築設計の教育と実践に対する多様な視点を体現する。それは決して「中立」でない場である。本号はこうした実体ある構築物としての建築学校が、都市環境やランドスケープといかに特有の関係を築くか、そして校舎がとり得る多様な成果を提示する。
STOÀ 12

建築の考え方を教えることは、教育する者にとって最も難しい課題の一つだろう。建築教育の歴史を振り返ると、常識を疑い続ける学校が数多く存在してきた。教育の本質は連続的な探求であり、異質な視点の共存と表現によって形成される。既存の慣習を繰り返し維持するか、あるいは長年にわたり根づいてきた実践を批判的に再評価することで生じる理論や世界観は、決定的な転換点を刻み、学校や教師、学生に深い影響を与えてきた。本号が取り上げるのは、このようなダイナミクスが、社会や現実、空間、そして文化的プロジェクトをいかに形づくってきたかである。
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