柳遼太郎
- coakyoto
- 5月3日
- 読了時間: 1分
Double Exposure

デジタル技術が進化し、AI が画像を自由に生成できる今の時代に、写真は何を写し、何を残していくのか。本書は、そんな問いについて考えるきっかけとなった、二重露光による建築写真の作品集。
二重露光とは、一枚のフィルムに二度シャッターを切る技法。二つの視点が重なることで、建物を見る際の時間の流れや、体験の質感が浮かび上がる。完成した写真は、透けていたり、滲んでいたり、重なり合っていたりと、一般的な建築写真とは少し違った姿を表す。でも、そこには建物の正確な記録以上のものが写っているように感じる。
写真を通じて建築との出会いを見つめ直す、ささやかな試み。
コメント