ガデン出版/福島加津也+冨永祥子建築設計事務所
- coakyoto
- 5月3日
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ex-dreams もうひとつのミッドセンチュリーアー キテクチャ

ガデン出版の第 2 弾は、最も新しい建築素材であるアルミニウムに着目してアメリカ建築をリサー チした。アルミニウムを活用した住宅や高層ビル から徐々にアルミニウムの未来的イメージが独り 歩きして、やがてグーギー建築と呼ばれるロード サイドのダイナーへ、さらにはポストモダン建築へと発展していく。モダンからポストモダンへの 転換期にあたる 19 のアメリカ建築と 4 つの日本の 事例を、写真と図面、イラスト、漫画によって紹介する。
The Incident of an Architect : Adolf Loos

ガデン出版のこれまでの全ての漫画とイラストを担当している冨永が執筆中のアドルフ・ロース (1870-1937)についての漫画のパイロット版。全編イラストのみ。20 世紀の初頭、ロースハウスが完成した際、装飾がないデザインに民衆からの批 判が相次いだ。それに反論するかたちでロース自 身がレクチャーで応える場面を描いている。レク チャーと民衆が交互に現れるページ構成となって おり、断続的なシーンが連続する映画の予告編の ような表現を目指した。また、それぞれの紙はバ ラすと見開きの一枚絵となっているため、ポスター として飾ることができる。
日本建築の擬

『Holz Bau』『ex-dreams』に続く、ガデン出版「bau kunst」シリーズ第3作。本書では、福島加津也+冨永祥子建築設計事務所が日本建築をリサーチ。中世以降の建築に見られる「擬(なぞら)える」構造と空間の関係に着目し、「日本建築の擬」を主題とする。三部構成で、海外文献の再録、事例紹介、論考と対談を収録。日英併記で、記録ではなく継承の実践を問う一冊。隠された「擬」の構造に触れたとき、読者は日本建築に秘められた美学と知のカタルシスを体験する。西村祐一によるブックデザインにも注目。
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